ベイスターズとスポーツ界を勝手に見守るブログ

野球とベイスターズを中心に、スポーツ好きのサラリーマンがいろいろと意見を言いたいがためのページです

ベイスターズ4月を振り返って

元号が平成から令和へとかわりました。
多くの時間を過ごした平成でしたが、令和がより良い時代となることを心より願っています。

さてプロ野球開幕から1ヶ月ほど経ち、各チームの状態が段々と見えてきたというところでしょうか。
セリーグ首位は下馬評通りに巨人が好調で、ベイスターズは巨人から6.5ゲーム差の最下位となっています。
10勝17敗という数字が示す通り、言わずもがな4月16日~28日までの10連敗が大きくのしかかります。

正直いって10連敗なんてことは通常起こらないとても不運なことです。
仮に(勝ち負けの仮なんてなんの意味もありませんが!)この期間5割ペースであったとしたら15勝12敗で貯金3という上々のスタートと言える結果だったでしょう。

そんな仮の話はおいておいて、まだまだ始まったばかりで楽しみばかりですのでポジティブな話をしようと思います。
統計的には4月最下位に終わったチームは最終的にBクラスに終わる確率が8割程度あるそうです。
でもそれを覆すこともデータ観察をしている人間からすればまた楽しみでもあるわけです、4月は戦力見極め期間であったと考え覆してやりましょう。

・今永昇太の復活
5試合投げて投球回38、失点はわずかに5という圧巻の成績。オープナーやショートスターターなど先発が長い回を投げない作戦も用いられていますが、それもやはりローテーションを計算できるエースの存在があってこそだと考えます。週に1度は長い回を投げてもらえる目処が立つというのは本当にありがたい。今年はかなり腕を下げており、本人も「自分はサイドスローのつもりで投げている」と言っていましたが制球も威力も毎試合大きく崩れることも無く本人にあっているのでしょう。

・大和、石川雄洋の1-2番が機能
10連敗を止めた4/29、先制の場面も1アウトから大和が相手エラーで出塁→石川がライトへヒットで1,3塁となり次打者ソトの内野安打で先制をしました。逆転をした8回も下位打線から2アウト3塁を作り大和がタイムリーで同点、続く石川がHRで逆転を果たしました。
出塁、チャンスメイク、打点とすべての役割をこの二人が果たしたのは少し出来すぎでもありますが、大きな意味としてはソト筒香の前にランナーが得点圏にいる状況を作りやすくなったということが言えると思います。
僕は個人的には2番強打者説は嫌いではありませんので(適切かどうかは後日自分なりに検証予定)、2番ソトも肯定派ではあります。ただ、特に10連敗中のソトを見ているとどうしても自分で長打を打っての貢献を考えすぎているスイングに見えました。それが前に2人打者がいることで、より柔軟なスイングへと変わっている気がします。
この二人の調子もいつまでも良いということは無いでしょうが、基本の形としては「最もランナーが溜まりやすい形の打順にソト筒香を配置する」ことを続けてもらいたいと思います(そういう役割のできる選手がいなければ2番にソトや宮崎を置くこともやむなしかとは思います、昨年のように。ただ本気で2番最強説を実践するなら2番には筒香を置くしかないわけで、その覚悟が無いのであればとりあえずやる必要は無しかな、と)。

・徐々にチーム底上げの兆し
とにかくベイスターズは層が薄い、主力とそれ以下の選手の差が大きいと言われてきました。否定はできません。
そんな中、今年は二軍も含めて近年のドラフト成果が徐々に徐々にですが芽吹いてきているように感じています。
代表格としてはなんと言っても佐野恵太。サヨナラヒットや代打満塁ホームランが記憶に大きく残るところではありますが、個人的にとてもうれしかったのは4/23阪神戦、結果3-8での敗戦ではありましたが、それまで完璧に押さえられていた青柳投手から7回裏にロペス筒香宮崎のクリーンアップで1,2塁のチャンスを作り6番の佐野。青柳の98球目を初球バックスクリーンへHR。
ソトロペス筒香宮崎、で得点が出来なければ厳しいと思われてなるものかと言わんばかりの一振りでした。
一塁にはロペスがおり、外野も現状固まりつつあるなかスタメンでの出場はそこまで多くないかもしれませんが、確実に近い将来たくさんチャンスはやってきますので佐野を使わざると得ないと思わせるように打ちまくってもらいたいものです。
そのほかでは二軍でドラフト2位の伊藤、3年目の細川らが多数の打席を経験しています。
伊藤は28試合で22三振、細川は26試合で28三振とまだまだ粗さが見えていますが、同時にそれぞれ打点も16、15と挙げており中心選手としての動きもだんだんと出来てきているのではないでしょうか。あまあま査定ですが若い長距離打者には期待しかありません。来年も再来年も楽しみがあるというのはこんなに幸せなことはありません。


※追伸
5月に入り1日、2日の試合は連勝を果たしました。ともに先発投手の大貫、今永の好投が光り打撃も宮崎筒香と主力にあたりが出ての勝利。
特に1日宮崎は6回裏、高橋奎二の101球目を貴重な追加点を生むタイムリー。それまで遊ゴロ、遊併殺で直前の打率は0.162という状況でしたが、前打者ロペスの敬遠後ということもあり本当にグッとくるものがありました。
まだ残り試合は114試合もあります。借金は5。
これから東、平良といった先発陣も戻り、暖かくなってきてからが勝負です。

外での観戦が楽しい季節に良いゲームをたくさん見せてもらいましょう!