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高校野球球数問題

吉田輝星くんが予選から投げ抜いたことでまた高校野球の球数問題が大きな話題となっています。月並みですが自分の考えを少し書きたいと思います。

この問題に関して、なかなか大きな改革には至れない理由としては以下のようなところがあるかと思います。

・投手が一人しか居ないチームでは制限が適用できない。適用する=負け。
・番狂わせで勝てそうな場合、その時エースを変えるという判断が出来ない。
・無名校エースによる全国大会でのドラマが見れなくなる

この言い分もわかります、自分がその状況でそのチームの監督であったらきっと最後までやらせてほしいと思うでしょうし、プレイヤーであったら尚更です。

ただ、この件に関して真剣に改革を行うのであれば最後に挙げたようなこれまでの高校野球大会に期待していたものは捨てなければいけないとまず考えます。
どんなチームも同じ土俵で目の前の勝利に死力を尽くす、ということに少なくとも高校まではこだわらない文化を作っていかなければならないのでは無いでしょうか。

試合辺りの球数だけが問題であれば高校も7イニング制にするという提案ももっともかとは思いますが、それでも延長戦や連投というところで根本的な問題解決は難しいのではないかと考え今回はあくまで仕組みの面で一案を書いてみます。


自分の提案としては高校野球も階層別のリーグを作成することです。理想は3カテゴリくらいでしょうか。
分け方としてはただその年の強弱で決めるのではなく、投手への負担軽減ということを最優先に考えて「保有している戦力規模」で決定をします。

大まかにいうと

①投手が毎学年に複数名所属する高校(いわゆる強豪校)
②代によっては一人しか居ないが戦力としては複数名居る高校
③主戦級は基本各代一人の高校(いわゆる普通の高校)

という形です。
さらに全国の高校を縦割りするだけだと多すぎるので、おおよそ学校数が同じくらいになるように地域での横割りもしたいと考えます。たとえばですが東北1部2部3部、近畿1部2部3部、のように。
普通の高校は多いので3部は各県のほうが適切かもしれません。

※強弱では無く部の規模によるところなので、入れ替りは基本的に部自体が変わらないと発生しません。そのため1~3部という呼び方は不適切な気もしますがこの場では便宜上そう呼ぶことにします。


各階層においては投手起用に関してそれぞれルールの調整が必要です。1部2部では同じ投手の連投禁止、3部ではそもそも連投を避ける日程が必須とするなど。
1部に所属していながら連投酷使など投手起用のルール違反が複数回見受けられた場合には、一定期間試合禁止など厳しい措置が求められます。


日本一を決める大会が必須であれば、それは各地域の1部リーグから選抜したチームによるトーナメントとします。
新チーム始動後の9月~6月(冬はウインターブレイク)のリーグ戦成績でリーグの順位=選抜チームは決定しましょう。
地域リーグ成績上位から数チームずつのトーナメントであれば「複数の投手力がある同士」の戦いであるため引続き連投禁止でも高いレベルの勝負が期待できます。


ただこうすると2部3部のチームは全国規模のトーナメントを経験できませんが、それに対する無茶をして身体を壊すことはあってはいけないという前提から割りきります。
大きなトーナメント参加はなくともリーグで確かな成績を残せばスカウトの目にかかる可能性はもちろんあるのでその点の不公平はありません。
むしろ大学やプロでやっていくためには長いリーグでどう修正し成績を残していくかのほうが求められるかも、しれません。

2部3部内でのトーナメントはありかもしれませんが、連投酷使の可能性がある日程はNGです。
また、各部の垣根を越えての試合は練習試合のみとし公式戦は禁止します。


レベルの近い相手との公式戦をたくさんこなすことで、まず野球の楽しさを忘れること無くかつ試合経験を多く積んだ学生時代の部活生活を過ごして貰いたいと思います。



みなさまたくさんのご意見あるかと思いますが、私もあくまで一案としてご提案させていただきました。

ここまで大きな改革とするにはこれまでの全国高校野球選手権の仕組みと興行成績を放棄する必要があります。難しいです。

ただし、これまでの日本における高校野球文化の根づき具合を考えれば多少の変化があっても興味が無くなくとは思えません。合理的なアメリカのような球数制限を完全に真似するようなことは不要ですが、徐々に徐々に変化が必要なのではないでしょうか。


今回はここまでと致します、
どうもありがとうございました。