ベイスターズとスポーツ界を勝手に見守るブログ

野球とベイスターズを中心に、スポーツ好きのサラリーマンがいろいろと意見を言いたいがためのページです

2019 主戦力予想&雑感 セリーグ

オープン戦も段々と消化されおおまかに各球団の戦力が見えてきましたので、勝手ながら予測される主戦力を列挙すると共に昨年実績と併せて自分なりの雑感をまとめてみます。

直近状況から想像されるスタメン候補と+αで活躍してもらわないと、というところまでとさせていただきます。
スタメン候補に並べるデータとしては出塁率優先ということでここではGPAを利用してみます。 GPA=(出塁率*1.8+長打率)/4
(ポジション順2~9&GPA)
※新加入やルーキーなど極端に実績が未定な選手に関しては一律0.250を採用します

賛否ご意見あるかと思いますが暖かく見守っていただければ幸いです。


▼広島
會澤0.303、松山0.282、菊池0.224、安部0.232、田中0.258、西川0.276、野間0.253、鈴木0.352(TTL 2.18)
バティスタ、メヒア、堂林、坂倉、長野

丸が抜けたことで攻撃力のマイナス影響は多少あります。
ただしチーム全体の完成度は崩れることは無いと思いますので今年も優勝候補筆頭であることは間違いありません。
少しスタメンに挙げた選手で長打力が物足りないかもしれませんが、バティスタメヒアの出場機会も増えるとは思いますので大きな懸念ではありません。
特に期待の選手としては個人的な思い入れもありますが堂林に期待をしています。
中京大中京で甲子園を制した四番エース、一軍でたくさん観たいものです。


▼ヤクルト
中村0.20、坂口0.281、山田0.340、村上0.250、西浦0.230、バレンティン0.300、青木0.303、雄平0.274(TTL 2.178)
廣岡、塩見、川端

計算できる、という意味で昨年の主力が中心にはなると思いますが、日本代表にも選ばれている村上や二年目塩見、長打力に秀でた廣岡など使いたい野手が多いですね。
特に昨年規定到達を果たした西浦が遊撃を確固たるものにできるのかどうか、攻守両面で注目しています。


▼巨人
炭谷0.197、ビヤヌエバ0.250、吉川0.227、岡本0.313、坂本0325、ゲレーロ0.261、丸0.368、陽0.240(TTL 2.181)
田中、小林、大城、石川、和田

ビヤヌエバ、丸、ゲレーロ、陽・・・実績十分の選手の活躍が必須です。
今年の巨人は何が何でも優勝を厳命されているだけにプレッシャーもあるかと思いますが、普通に実力を発揮できればこちらも優勝候補です。
打順について二番丸が有力とされていますが、とにかく丸坂本でも坂本丸でも、チームトップのこの二人をつなげることが重要かと考えます。順番は正直どちらでも大きな問題はありません、オープン戦の中でより機能するほうを採用してもらいたいと思います。


▼横浜
伊藤0.202、ロペス0.270、ソト0.325、宮崎0.296、大和0.216、筒香0.326、神里0.239、楠本0.193(TTL 2.067)
柴田、桑原、梶谷、佐野

桑原、梶谷が現時点で一軍出場がほぼ出来てない中、外野では神里楠本の主戦としての働きに期待をしています。
ともに出塁率の向上が求められますが、神里は長打力と走力、楠本はミート力とそれぞれが一軍でやっていくための武器をオープン戦で発揮してくれています。神里は盗塁成功率が芳しくないですが、盗塁だけではくベースランニングの意味でも走力は求められますので少なくともオープン戦の間は積極的なチャレンジを重ねて開幕後に活かしてもらいたいと思います。
ただし、桑原、梶谷という実績のある二人も黙っていてもらっては困ります。特に桑原は守備力の面で他者を大きくリードしており必ず出場機会はありますので、改めてレギュラーを取り返す気持ちで臨んで欲しいものです。


▼中日
加藤0.250、ビシエド0.327、高橋0.237、福田0.246、京田0.196、アルモンテ0.290、大島0.240、平田0.299(TTL 2.085)
大野、堂上

ほぼ昨年と同様の顔ぶれではありますが、野手は大きな穴はありません。
捕手で期待されている加藤がどの程度実績を出してくれるか未知ですが、攻撃の面ではそこが機能せずともかなりの結果が期待できます。
キーになるのは京田、優勝を狙うチームの一番二番としては少し物足りないところですので、現状であれば7番あたりを任せるのも現実的かもしれません。
なお、毎年話題に挙がりますが、僕も堂上の活躍を期待している一人です。愛工大明電時代の懐広い構えからの長打が未だに忘れられない一人です。体は開いていながら外野にがんがん飛ばす姿かっこよかったです。


阪神
梅野0.247、マルテ0.250、上本0.355、大山0.258、木浪0.250、福留0.288、近本0.250、糸井0.309(TTL 2.207*0.9=1.986)
ナバーロ、糸原、北條、高山

阪神はルーキー、新加入が多く予想されるので一番未知です。
オープン戦での活躍を見る限り木浪はおそらく使われるでしょう。
昨年フル出場の糸原を下げるのはもったいない気もしますが、セカンドは上本が万全ならやはり使わざるを得ませんしサードも長打力を求めるなら大山を起用したいところでしょう。
TTL阪神だけ0.9をさせてもらったのは、チームトップの貢献度が期待される福留糸井の出場が年間でフルには望めないからです。



以上昨年の実績だけ並べて順位予想をするならば
 巨人、広島、ヤクルト、中日、横浜、阪神
となります。

書いていて、計算できるという意味で上位三チームがかなり優勢に感じました。
投手力は一切考慮していませんが、横浜にはこの予想が「馬鹿みたいでしたすみません」と反省が必要になるくらい期待を裏切ってもらいましょう。



ありがとうございました。

ベイスターズの開幕投手

各チーム2019年の開幕投手を努める選手が徐々に明らかになって来ています。

巨人菅野やオリックス山岡など、絶対的なエースもいればこれから先を担ってもらいたい投手もいる。そんななかまだベイスターズは発表には至っておりませんが、直近の調子から最有力は今永の名前が挙がっています。

確かに彼は将来のベイスターズを支える役割が期待されており、昨年は期待通りにはいかなかったことを踏まえても一昨年の実績と投げるボールを観れば最有力と言われることに異論はありません。


そもそも昨年の開幕投手が石田に決まったときのことを思い出してみると、二桁勝利を挙げた今永濱口ウィーランドが軒並み出遅れかつ井納は中継ぎ調整という状況でした。そんななかだったこともあり周りではよく消去法的に石田に決まったとも呟かれていました。


事実シーズンでもローテーションをほとんど守れなかったので過度な擁護かもしれません。
ただ、強く言いたいのは昨年の石田はそのような厳しい状況の中で厳しい役回りを担っていたと思うのです。

ベイスターズは若いチームです。球団が変わり中心選手は入れ替り、特に投手に関しては大黒柱と呼べるような選手がいるわけでもありません。今永濱口に期待があるといってもそれはあくまで文字どおり期待であり充分な実績に裏打ちされたものではありません。
僕は昨年の時点で仮に今永濱口が居たとしてもラミレス監督は石田を選んだのではないかとずっと思っています。それは前年に自らエースとして指名した期待と共に、チャンスを離すなというチーム内へのメッセージでもあると解釈しています。そしてまたただの戦力としてだけではなく、新しいドラフト戦略で育ったチームの象徴としての期待も背負わせていたように思います。


結果として昨年の石田はチャンスを掴みきれませんでした。それは強さが足りなかったと言えばそれまでですが、相手との戦いと自分との戦いに加えて投手が足りない厳しいチーム状況という要素も加わってしまったところで石田は壁を越えられませんでした。本人も悔しかったと思いますが、応援している方も心底悔しかったです。


石田今永濱口東、そして上茶谷というドラフト上位の面々には今後チームを背負う期待があります。繰り返しになりますが、それは戦力であると同時に、チームが変わった後の新しいドラフト戦略で獲得した若い選手であり変革の象徴としての期待もあります。


優勝するために彼らの活躍が必要不可欠です。
その「長男」としての石田に任されるのか、実績からの今永濱口か、間に合うなら彼らからその負担を軽くするため誰もが何も言われずに済む井納か…

正直に言うと誰が出たところでベイスターズはまだハラハラするチームです。だから応援し続けたくもなるのかもしれません。


ありがとうございました。

2018年プロ野球球団別得点力/パリーグ

少しセリーグのことを書いてから間が空いてしまいましたが、2019シーズン開始の前にパリーグのことも振り返っておこうと思います。

今回利用するOPSについても過去セリーグの際に書いたのと同様に【高い選手は高くなりやすい打順にいる可能性がある。全員の数字は公平ではない】という点は大前提として考えたいと思います。

■ロジック(変更無)
①各チームの打席数上位9名のOPSを抽出。チームの得点力はより多く打席に立った選手9名の成績でおおよそ推定できると仮定。
②打順などの影響を反映させるため、「OPSが高い順に×1~×0.2の補正」を行う。OPSが高い打者は良い打順に配置されている=より得点へ直結しやすい、という整理。※補正後のOPSを「チームOPS」と呼ぶ
③全員分のチームOPSを合計し試合数で乗算、チーム得点の理論値とする。

パリーグ6球団分の一覧は以下の通り(選手名の並びは打席数の多い順。OPSの並びは一番左枠外の数字)

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西武だけが理論値に対して+120点と圧倒的に理論値を上回っています。
打順によらず多くの選手が好調をキープしたこと、またここに名前の無い控え選手の攻撃力もチームの得点に貢献したことが言えるのではないでしょうか。
逆に楽天は理論値よりもショートしているので、主力が思ったより活躍できなかった(怪我の離脱も含め)&控え選手での積み上げが少なかったと言えます。

各チーム各選手のチーム内順位の通りにグラフ化したものが↓となります。
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等間隔で補正をしているため、直線的に近づくほど理想的となります。

まず上位を見ると、西武はほぼ直線的になっています。攻撃力の高い野手がそろっている証拠で、圧倒的な攻撃力で優勝しただけのことがあります。

ただ、一人ずば抜けている選手がいるのはソフトバンク、柳田です。また、チーム内次点のデスパイネとは大きく差が開いてはいるものの2番目以下の推移もある程度高い推移を保っていますのでやはりチームとしての自力はさすがといったところでしょう。

また、オリックスもトップの吉田は孤軍奮闘で柳田山川に近い貢献度となっています。ただし吉田以下の選手が一気に急落しておりチーム力としてはかなり物足りない結果となってしまいました。

最下位の楽天はチームの柱となるべき上位選手が軒並み低い水準だったことが結果につながってしまいました。ただし、下位を見ていくとそこまで圧倒的に低いわけではありません。そういう意味でシーズンオフの補強はとても的確であったと感じます。上位としての期待が出来る浅村、ブラッシュに加えドラフトでも野手獲得を優先したことで今シーズンは期待度が上がります。

おおまかな展望としてざっくりまとめると

・西武=浅村の不在を埋める最適解。ただその出現が内野でも外野でもその逆を外崎が高いレベルで埋められるため、今年もかなり期待が出来る。
ソフトバンク=柳田に次ぐ主力打者の存在。柳田が3番に座る場合にはできればその打者を4番に置きたい。
日本ハム長打率の高い打者。近藤の出塁率は申し分ないがチーム一の得点源としてもう1人長打率を稼げる野手が欲しい。
オリックス=吉田以外、全選手の底上げ&補強選手の活躍。
・ロッテ=レアード、バルガス、安田と長打の期待できる新戦力が最低2人機能すること。補強、育成方針としては的確であるため期待は有。
楽天=浅村、ブラッシュ、辰巳と新戦力の機能。

攻撃力だけで来季を考察してみると、
上位>ある程度自力で計算ができる 西武、ソフトバンク
中位>新戦力に期待する部分はあるが実績から期待できる 日本ハム、ロッテ、楽天
下位>全体の底上げが必須、かつ補強選手も未知 オリックス


攻撃力だけで野球は決まりませんが大まかな傾向としてはこのような動きになることを想定しています。
オリックスは期待値の高い選手が多いので、良い意味で裏切ってもらえるとリーグが大いに盛り上がるかと思います!
シーズン終了時に反省記事を書く必要がありますね・・・。


簡単ですが今回はいったんここまでとさせていただきます。
どうもありがとうございました。

プロ野球引退試合

プロ野球に存在する引退試合、これについては意見が分かれるところです。
公式戦において引退選手を最優先にして相手が不利益を被るようなシーンを作るべきではないという意見と、相応な功労者であれば最期に一軍で観たいという意見と、どちらもその通りだと思います。


結論から言うと僕はセレモニー含め実施には賛成派です。
実績と人望のある選手がファンと後輩から見送られる、良いじゃないですか。

ただし、よく見られる華を持たせる一球勝負みたいなものはあまり観たくありません。
・引退投手が先発して打者一人とだけ対決。打者が敢えて三振する。
・引退打者が代打で登場。ストレートのみで真っ向勝負。
↑こういうのはどうしても勝負に対する熱意というか愛情に欠ける演出な気がしてなりません。


引退選手といえど、一軍の試合に立つからには最後まで真剣勝負のプレーを魅せてほしいです。
1打席であっても構いません、打者1人との勝負でも構いません。ただその中身としてはわざと三振したりするのではなくそこでできる最大限のパフォーマンス同士でぶつかってもらいたいです。

そういう意味では三浦大輔引退試合は最近のなかで一番心振るえる引退試合でした。先発してたくさん打たれて。三浦大輔らしい良い登板でした。
最期の雄平の三振はわざとに見えましたけどね!


あともうひとつだけ言いますと、NPB引退試合を迎える選手の特例登録を認めているシステムも不要だと考えます。引退試合とはいえ公式戦で実施するからにはあくまで戦力てしての登録、であって欲しいと切に願う次第です。


プロ野球選手は現役であるうちはいつまでもヒーロー

ありがとうございました。

高校野球球数問題

吉田輝星くんが予選から投げ抜いたことでまた高校野球の球数問題が大きな話題となっています。月並みですが自分の考えを少し書きたいと思います。

この問題に関して、なかなか大きな改革には至れない理由としては以下のようなところがあるかと思います。

・投手が一人しか居ないチームでは制限が適用できない。適用する=負け。
・番狂わせで勝てそうな場合、その時エースを変えるという判断が出来ない。
・無名校エースによる全国大会でのドラマが見れなくなる

この言い分もわかります、自分がその状況でそのチームの監督であったらきっと最後までやらせてほしいと思うでしょうし、プレイヤーであったら尚更です。

ただ、この件に関して真剣に改革を行うのであれば最後に挙げたようなこれまでの高校野球大会に期待していたものは捨てなければいけないとまず考えます。
どんなチームも同じ土俵で目の前の勝利に死力を尽くす、ということに少なくとも高校まではこだわらない文化を作っていかなければならないのでは無いでしょうか。

試合辺りの球数だけが問題であれば高校も7イニング制にするという提案ももっともかとは思いますが、それでも延長戦や連投というところで根本的な問題解決は難しいのではないかと考え今回はあくまで仕組みの面で一案を書いてみます。


自分の提案としては高校野球も階層別のリーグを作成することです。理想は3カテゴリくらいでしょうか。
分け方としてはただその年の強弱で決めるのではなく、投手への負担軽減ということを最優先に考えて「保有している戦力規模」で決定をします。

大まかにいうと

①投手が毎学年に複数名所属する高校(いわゆる強豪校)
②代によっては一人しか居ないが戦力としては複数名居る高校
③主戦級は基本各代一人の高校(いわゆる普通の高校)

という形です。
さらに全国の高校を縦割りするだけだと多すぎるので、おおよそ学校数が同じくらいになるように地域での横割りもしたいと考えます。たとえばですが東北1部2部3部、近畿1部2部3部、のように。
普通の高校は多いので3部は各県のほうが適切かもしれません。

※強弱では無く部の規模によるところなので、入れ替りは基本的に部自体が変わらないと発生しません。そのため1~3部という呼び方は不適切な気もしますがこの場では便宜上そう呼ぶことにします。


各階層においては投手起用に関してそれぞれルールの調整が必要です。1部2部では同じ投手の連投禁止、3部ではそもそも連投を避ける日程が必須とするなど。
1部に所属していながら連投酷使など投手起用のルール違反が複数回見受けられた場合には、一定期間試合禁止など厳しい措置が求められます。


日本一を決める大会が必須であれば、それは各地域の1部リーグから選抜したチームによるトーナメントとします。
新チーム始動後の9月~6月(冬はウインターブレイク)のリーグ戦成績でリーグの順位=選抜チームは決定しましょう。
地域リーグ成績上位から数チームずつのトーナメントであれば「複数の投手力がある同士」の戦いであるため引続き連投禁止でも高いレベルの勝負が期待できます。


ただこうすると2部3部のチームは全国規模のトーナメントを経験できませんが、それに対する無茶をして身体を壊すことはあってはいけないという前提から割りきります。
大きなトーナメント参加はなくともリーグで確かな成績を残せばスカウトの目にかかる可能性はもちろんあるのでその点の不公平はありません。
むしろ大学やプロでやっていくためには長いリーグでどう修正し成績を残していくかのほうが求められるかも、しれません。

2部3部内でのトーナメントはありかもしれませんが、連投酷使の可能性がある日程はNGです。
また、各部の垣根を越えての試合は練習試合のみとし公式戦は禁止します。


レベルの近い相手との公式戦をたくさんこなすことで、まず野球の楽しさを忘れること無くかつ試合経験を多く積んだ学生時代の部活生活を過ごして貰いたいと思います。



みなさまたくさんのご意見あるかと思いますが、私もあくまで一案としてご提案させていただきました。

ここまで大きな改革とするにはこれまでの全国高校野球選手権の仕組みと興行成績を放棄する必要があります。難しいです。

ただし、これまでの日本における高校野球文化の根づき具合を考えれば多少の変化があっても興味が無くなくとは思えません。合理的なアメリカのような球数制限を完全に真似するようなことは不要ですが、徐々に徐々に変化が必要なのではないでしょうか。


今回はここまでと致します、
どうもありがとうございました。

クライマックスシリーズ

突然ですがプロ野球クライマックスシリーズに関して最近いろいろな意見が飛び交うためちょっと自分も呟いてみます。

そもそも改めていろいろな意見が出るようになったのはぶっちぎりのリーグ優勝をしたチームでも日本シリーズに進めないことがあるから、だと認識しています。

まずはCSが開催されるようになった経緯から簡単に洗い出してみます。
ポストシーズンの導入による消化試合の削減
・それにより、「個人の成績を落とさないため」という理由での主力選手の欠場試合削減
・それによる興行成績の向上

ざっくりこんなところでしょうか。
これらがすべてではありませんが、この辺りの興行面が主な目的である以上は、どこが日本シリーズに進むとか進めないとかははっきり言ってあまり問題では無いことになります。リーグ優勝チームのファン目線を加味するとかしないとかそういう話ではないのですから。

とはいえ僕自身だってもしベイスターズが圧倒的な強さでリーグ優勝したにもかかわらず日本シリーズに進めなかったらきっと悲しくなります。目的はわかっていてもファン心理はそういうものです。

廃止や改定の案もいろいろあるようですが、自分でも3つ、案を出してみます。前提として僕もやっぱり12チームのうち6チームのポストシーズンというのは日本シリーズの価値が低下する一因ではあると思うでポストシーズン出場チームは削減の方向で考えています。プロ野球チーム数を増やせれば一番良いのですが現実的に仕組み改正以上に難しいと思うので、チーム数はいったんそのままで考えます。

①12球団を3つのリーグに分割。ポストシーズン出場は各リーグ優勝チーム&2位の中でもっとも勝率の高いチーム。
4チームでのトーナメントの組み合わせは2位で上がってきたチームと同リーグの優勝チームがいきなり当たらないようにする。アドバンテージ設定は無し。
②リーグ編成は現状のまま。両リーグ優勝チーム&残り10チームのうち勝率上位2チームの4チームでトーナメントのポストシーズン。そのためセリーグ1、パリーグ3とかになる可能性も有り得る。
各リーグ優勝チーム同士がいきなりは当たらないよう組み合わせ。
③1リーグ制。上位4球団のポストシーズン。1位と3位、2位と4位でトーナメントはあたる。

※いずれもトーナメントは4強で3戦先勝、日本シリーズで4戦先勝

メジャーリーグに倣えをというわけではありませんが、効率を考えるとこのくらいでしょうか。
リーグ編成を変える①と③は少し非現実的かもしれませんが、②についてはすぐにでも導入可能です。勝率5割程度のチームが進出することも減るのでは無いでしょうか。
ただ、いずれの場合も出場が4チームとなることでこれまでよりも消化試合が増えてしまうことは懸念されます。

とはいえそもそも12球団しかなくなおかつJリーグのように降格があるわけでも無いのですから、同時にNPBの施策としてもっと戦力均衡を図ればその点もそこまで問題では無くなるのではないかと考えます。

経営が各球団に任せられている以上それはそれで難しいかとは思いますが、日本のスポーツ組織はどれもまだまだ完成されているわけではありませんので、どこかのタイミングで今一度方向性を示す意味でも再考をしてほしいと思います。

手短ではありましたがいったん今回はここまでとさせていただきます、
ありがとうございました。

現役ドラフト

先日選手側より提案されたプロ野球における現役ドラフト、話題にもあがるようになってきたので少し考えてみようと思います。

まずその一端として、参考にされるであろうメジャーリーグで採用されている「ルール5ドラフト」という仕組みを確認してみます。<概要>
・毎年12月に実施され、メジャー40人枠に登録されていない選手のみ指名できる。
・18歳以下で入団した選手のうち、在籍年数5年未満の選手は指名できない。また、19歳以上で入団した選手のうち、在籍年数4年未満の選手は指名できない。
・指名したMLB各チームは、所属元チームに100,000ドルを支払わなければならない。また、指名した選手は来シーズンメジャーの25人枠(出場選手)に登録し続けなければならない

他にも子細はありますがざっくり言うと、「入団から4~5年経って一軍登録されていない選手をお金を払って獲得できる。ただし獲得したからには一年間一軍登録しておかねばならない。」ということです。

日本では現在のFA制度において人的補償という仕組みが存在します。プロテクトリストを作成してそこから漏れた選手を獲得できるという点は似ているため、加えてこのルールファイブドラフトをそのまま採用するわけにはいかないと思いますが、「現役選手を獲得できる」という現役ドラフトのメリットデメリットを少し考えてみます。

■メリット
レギュラーの層が厚いが故に出場機会に恵まれない選手に活躍の場ができる
ドラフト会議の戦力補強不足分をカバーできる機会となる

■デメリット
大幅な転換期で中長期的に育成をしている場合でも、プロテクトしきれない若手選手が現れてしまう可能性がある。
獲得選手が期待ほどの活躍をしない場合でも登録枠を空けることができない。

こうやって見てみると、大きく分けてメリットは選手側、デメリットは経営側にあるような気がしてきます。ファンとしても埋もれていた選手が一軍で活躍することは願ってもいないことですが、同時に日本の文化としては若手選手が自チームで陽の目を浴びる前に移籍してしまうのは寂しくもあります。

これらを踏まえてですが、個人的には現役ドラフトに賛成です。流出が、という声はもちろんその通りなのですが、4年5年経って当落上にいるのであれば思いきって一軍帯同できる場所に身をおいてみたほうが白黒はっきりするのでは無いでしょうか。
該当選手にはそれ相応のプレッシャーが掛かりますが、それはドラフト上位の選手や期待の若手が通る道でもあるという整理で問題ないと考えます。

前述の通り細かいルールはFAとの調整もあるため現時点ではなんともですが、もし現役ドラフトを採用するならばFA人的補償は廃止して良いと思います。人的補償というルールのためにFA移籍を躊躇う選手が居たかどうかはわかりかねますが、妨げになる可能性は無いほうがいいというのが理由です。


現役ドラフトに関しては、まだまだこれからも議論を重ねていかなければならないことがたくさんあります。ただひとつ言えることは、競技外のルールは少しずつ変えていくべきであるということです。時代は変わり、競技人口も変わり視聴デバイスや楽しみ方も変わっていく時代において何も変わらないというのはマネジメントとして怠慢です。
先日も高校で野球部がお金をとるイベントに参加して注意を受けた例がありましたが、どちらが正しいかはともかく既存の規定が現代において充分であるかどうか事前に見直したのか聞きたいところです。

人のことを言えた立場ではありませんが、野球も興行である以上ビジネス同様に「変わらないことは退化と同義」ということを実践してほしいと思います。


最後までありがとうございました。